一般社団法人なら空き家対策協議会
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木造平屋建4連棟長屋、その内の1軒(おそらく昭和初期の空き家)を所有される方からの相談でした。
まずは建物と相談時の状況を紹介します。
敷地は約17坪、木造平屋建て、建物は約10坪、所有者は相談者の1名、空き家となり数十年が経過していました。
問題点は、①建物が崩壊間近、②老朽化が激しく解体除却が必要であるが4連棟であることで単独での除却ができない、③不動産業者に売却依頼をされていたが売れない、④解体費用の持ち合わせがない、以上が主な問題点でした。老朽化が激しい原因は雨漏りでした。(空き家とって雨漏りは危険です。ほったらかしにするとほんとに大変なことになります。屋根が朽ち果てて室内が雨ざらしになり、フローリングはじめ建物全体を徐々に腐らせます。)
解決までの動きは、①4軒全ての所有者に建物の解体を働きかけました。②内1軒は入居中でしたので、転居先を斡旋しました。
そして土地売却資金を建物解体費用に充て、建物解体は完了しました。
本事例では所有者皆さまに事情を説明しご理解をいただき解決できましたが、所有者が細分され、ご説明を差し上げる所有者が十数人なんてこともあります。そうなれば、解決まで数年かかることもあります。(中には所有者が既に亡くなっていたり、所有者自身が所有していることを知らないケースもあります。また所有者が認知症で手続き等が出来ず前に進まないこともあります。)
その間に建物の老朽化が進むと危険空き家になってしまいます。例えば子どもたちの通学路に危険空き家があれば、子どもたちが毎日危険にさらされます。建物の腐敗が進むと近隣地域に強い異臭を放ちます。
空き家はほったらかしにせずまずは専門家にご相談することが大切です。