空き家の相続相談
「いずれ何とかする」では取り返しのつかない事に!
空き家と相続がどうして関係するの?このように感じられたのではないでしょうか。
例えば、子どもは既に住宅を購入し、実家に帰る当てもない。ご自身も健康で元気だし、とりあえずこのままでいいかな。これ、正に相続から発生する空き家問題の典型的な事例です。実は、空き家問題は、ほぼ相続を起因として発生しています。冒頭に記載した通り、実家対策を先延ばしにしてしまい、そのまま相続が発生してしまったらどうなるでしょうか?実家ついて家族間で話し合いがもたれるも、『いずれ何とかしよう』『今度集まって改めて話し合おう』となり、大抵の場合、解決の糸口も見出す事ができぬまま、実家は空き家となります。家族で顔を合わせるたびに、『実家はどうする?』『固定資産税だけ取られる負の遺産をどうしていくのか?』という様な言い争いに発展する事も有り得ます。実家問題、空き家問題は『いずれ何とかするから大丈夫』と安易に捉えていては、取り返しのつかない問題へと発展してしまいます。家族皆が元気な時にこそ、しっかりと話し合う事が必要不可欠です。
相続対策は健康で元気なうちに!
ご自身、『まだまだ健康で元気だから』『相続なんてまだまだ関係ない』とお考えではないでしょうか?健康で元気な今だからこそ、今後の実家の運用も含めた相続対策をしておかないといけません。例えば、『ご自身が介護状態になってしまったら?』実家をどうするかなんて考えられないですよね。『ご自身が認知症になってしまったら?』認知症になってしまうと、いかなる法律行為もできません。『家を売却して、治療費に充てたい。』この様なご子息のご意向があっても家の権利をご自身が持っていたらどうでしょうか。ご子息の貯蓄から治療費捻出なんて事も。人が亡くなる前には、必ず介護状態や認知症の道を通ります。病気になってからではもう手遅れです。お子様に迷惑をかけない為にも、健康で元気な今のうちに、きちんと実家の事、そして財産を1円でも多く次世代に残す節税効果を盛り込んだ相続対策を考えましょう。
生前対策をせず相続が起きたら?
空き家問題と相続は誰にでも起こり得る、ごく身近な問題である事をお伝えしました。そして、健康で元気なうちに相続対策を考えないといけないともお伝えしました。では、対策をせずに相続が発生すれば実家はどうなるか?
例えば、不幸にも共有名義のまま実家を引き継いでいた場合、実家の運用についてスムーズに話し合いが行われるでしょうか?相続人の意向はそれぞれの立場、経済状況で異なります。相続人の話し合いで解決できない場合は、遺産分割協議となり、最終的には裁判へ。そして実家は負の遺産として空き家のまま放置されます。もし、放置されている空き家が『空き家等対策の推進に関する特別措置法』により、『特定空き家』に指定された場合、まず、固定資産税が増税されます。さらに、行政代執行の対象となれば実家は解体され、その費用は所有者が支払わないといけません。この例は相続を起因とした空き家問題のひとつの事例に過ぎません。
相続は人が亡くなる事で起こります。いつ自分が相続人になるか、また被相続人になるのか、誰にもわかりませんが、間違いなく相続は起こります。起こってからではほぼ手遅れです。しかし、しっかりとした相続対策を考えておけば何も心配は要りません。我々は、司法書士、弁護士など各分野に特化したプロが協力し合いながら、それぞれのご家族に合った公平でスムーズな相続を実現させます。大切な実家(空き家)を問題化しないためにも早めの相続対策をおすすめします。